その情報が有益な情報であればあるほどコストが掛かる

エンジェルヒーラー兼メディスンワーカーすこぽんです。
少し変わった経済の話をしたいと思います。
最近わたくしのところへ、
ショップやヒーラーとして活動してるかたが
相談という形でコンサルを受けに来ることが多くなってきています。
ビジネスをしたいと思う方が増えてきていることを感じているので、
時々、ビジネス、経済、お金の話を今後はしていきたいと思いますね。
というわけで、今回は
「その情報が有益な情報であればあるほどコストが掛かる」
という話をしますね。
カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話
【第8回】都合の悪いことは「秘密」になる社会
～有益な情報にはコストがかかる～
から、必要な部分をまずは掲載しますので、お読みくださいね。
「100%果汁」表示で販売されていたジュースが、じつは果汁30%程度だったというニュースを見ました。こうした「偽装」「誤表示」「違法表記」などの問題発覚がここのところ相次いでいて、ぼくもついつい「またか」なんて思ってしまいます。
消費者としては「もう、何を信じていいか分からない」という気持ちになっている人も多いのではないでしょうか。
問題を起こした企業を叩いているだけでは、自分の身を守ることはできません。企業が正しい情報を正直に伝えるという倫理が崩れてきている以上、ぼくたちは対価を支払い、自分の目で確かめて、情報を選んでいく必要があるのです。安全で正確な情報は、タダで手に入るものではありません。コストをかけて、手に入れなければいけないのです。
漫画『カイジ』に、一夜で借金を返済できるギャンブル船、エスポワール号というものが登場します。そこに乗り込んだ人たち（借金を抱えたどうしようもない人たちばかりです）が、ホスト役の「利根川」に対して、「ちゃんと説明しろ! 俺達には知る権利がある!」と主張します。
ここで利根川の名言が出ます。
おまえたちは皆････大きく見誤っている････
この世の実体が見えていない
まるで3歳か4歳の幼児のようにこの世を自分中心････
求めれば････周りが右往左往して世話を焼いてくれる
そんなふうにまだ考えてやがるんだ臆面もなく････!
甘えを捨てろお前らの甘え････その最たるは
今口々にがなりたてたその質問だ
質問すれば答えが返ってくるのが当たり前か････?
なぜそんなふうに考える････?
バカがっ････!
これは、世の中の厳しさ、資本主義経済の本質を捉えた言葉です。家族や一部のコミュニティ内では、見返りを求めずに相手に何かをしてあげる、相手の為を思って教えてあげるということがあるでしょう。しかし、社会に出たらそうとは限りません。
また、利根川が言うように、相手からの質問に答えるのは、自分のためであることが多いです。答えたほうが自分にメリットがあるから答える、答えるメリットがないとき、答えることがデメリットになるような時は答えないということが、よくあります。
教えてもらうにはお金がかかる
ここで、知らなければいけないことがあります。それは「教えてもらうにはお金がかかる」ということです。学校や家では、質問すれば、無料で「答え」が返って来ました。しかし、世間ではそうはいきません。
実社会では「特に、都合が悪くないこと」であっても、無料では答えてくれません。よくツイッターやフェイスブックなどで、「質問したのに答えてもらえなかった」「無視された」と愚痴を言っている人を見かけます。おそらく「聞いているのだから、答えるのが当然」と考えているのでしょう。
「傷つけられた」「不当に奪われた」「理不尽なことをされた」ということで怒るのは理解できます。ですが、「お願いしたのに、◯◯してくれなかった」と怒る権利はあるのでしょうか?
考えてみてください。
なぜ、あなたの質問に答えなければいけないのでしょうか?
なぜ、貴重な時間を、あなたの為に使わなければいけないのでしょうか?
なぜ、苦労して蓄えたノウハウをあなたに無料で放出しなければいけないのでしょうか?
現代では、教えてもらうことは有料です。情報は有料なのです。何かを教えてもらおうとしたら、お金を払って講座を受講したり、書籍や雑誌を買って勉強しなければいけません。ビジネスを教えてもらう時にはコンサルティング料を払わなければいけません。
一見、無料に見えるテレビやラジオの情報だって有料です。実際にお金は払いませんが、CMを見る（聴く）という対価を払って情報を得ています（NHKには受信料を払っていますね）。
チップの習慣がない日本人には、形がないものにお金を払うという感覚がよく分かりません。情報はタダ、サービスは無料と考えがちです。しかし、それは間違いです。情報は有料です。お金を払わなければ教えてもらえないのです。
もちろん、タダで得られる情報もあります。しかしそれは、「その程度」のものか、もしくは利根川が言うように、打算的に出された情報なのです。
Googleで検索して調べられることもたくさんあります。ですが、本当に重要な情報はインターネットには載っていません。お金を払ってわざわざ聞きに行かなければいけないのです。教えてもらうのは有料。社会に出たら、頭を切り替えなければいけません。
教えてもらわなければ、もっと高くつく
ですが多くの人は、有料で情報を買うことをしません。情報を買うことになれていないためか、「情報を買うなんて･･･」と考え、無料の情報を当てにしたり、自分の判断だけで行動してしまいます。
その場合はもちろん、情報料はかかりません。そして、表面上は、それでも何らかの行動ができてしまいます。
有料のアドバイスがなくても、投資をすることはできますし、有料のアドバイスがなくても、ビジネスを始めることができます。無料の情報だけで勉強することも、一応可能です。そのため、「情報を買わなくても」と思ってしまいがちなのです。
しかし、実際には、結果的に余計高くつく事が多いです。スポーツを始めるのに、我流で練習してもなかなか上達しません。プロに教えてもらえばすぐにうまくなることでも、コツがわからないので、うまくいかないのです。
ビジネスの世界では、時間とお金を使っています。「なかなかうまく行かない」ということは、その間に費やした時間とお金を無駄にしているということなのです。「教えてもらわなければ、もっと高くつく」わけです。
もちろん、何でもかんでもお金を払えばいいということではありません。お金を払う価値がないような情報が有料で売られていることもよくあります。そういうものに騙された人もいらっしゃるでしょう。そのため、なおさら「自分で考えよう」となってしまうのです。
ただ、そうはいっても、お金を払わなければ、いい情報は得られません。たいていは、知っていれば避けられたはずのリスクを犯し、失敗し、時間と情報料以上のお金を失うことになるのです。お金を払わずに教えてもらおうとすること自体が論外であり、お金を払わないことでより多くのお金を失いかねないということを認識しなければいけません。
「お金がかかるから、全部自分でやろう」という病
ビジネスや投資など、「攻め」の判断だけでなく、「守り」の判断にも同じことが言えます。困ったことが起きた時、どうやって解決しようとするかによって、人生は大きく左右されます。
素直に「プロに相談しよう」と思う人がいる一方で、
「お金がかかるから他人に相談するのはやめよう」
「自分でなんとかできるはず」
と考える人もいます。
たしかに、自分で簡単にできることであれば、わざわざお金を払ってプロに依頼するまでもありません。 ですが、「困ったこと」というのは、じつは解決に時間がかかったりするものです。そして時間ばかりが過ぎていきます。その時にできたはずの仕事ができなくなり、結果的にコストが高くついてしまいます。
正しい情報は自分の時間を守るために、とても大事なことです。自分で強烈なこだわりを持っているのでなければ、もしくは、それを解決するプロセス自体を楽しんでいるのでなければ、いさぎよくプロに任せるべきなのです。
子供のおもちゃが壊れて、それを一緒に修理をするのは、楽しい経験かもしれません。家の掃除をすることで、気分がすっきりして達成感を味わえるのであれば、それも自分ひとりでやってもいいでしょう。ですが、単に「プロに頼むとお金がかかるから、自分でやろう」と考えると、かえって高く付きます。
ただし、これも「言うは易し」です。ふつうに過ごしていると、「お金がかかるから自分でなんとかしよう」という病にかかってしまい、知らず知らずのうちに他人に依頼しなくなります。だから、かなり意識的に「プロに相談しよう」と考えないといけないのです。
なぜプロに依頼しなければいけないのか?それは、自分の時間を大切にするためです。時間は有限です。自分がやりたいことをやるためには、自分の時間を確保し、自分にとって重要でない仕事はプロに任せるという考え方が本当に大事なのです。
※カイジ「勝つべくして勝つ!」働き方の話
【第8回】都合の悪いことは「秘密」になる社会
～有益な情報にはコストがかかる～抜粋
さて、上記を読んで耳が痛い人も一部いたかもなと思います（笑）
この有益な情報はコストがかかるという部分ですが、
Σ(ﾟДﾟ；ｴｰｯ!そうなのと思う方も多いかもしれませんが、
この世界に経済というものがある以上、必然なことなのですね。
詳しくは下記の記事を参照戴きたいのですが、
カイジ「命より重い!」お金の話
【第6回】「うまい話」は経済学的にあり得ない
リスクとリターンは必ずつり合う
のが経済だからです。
難しい言葉で説明すると「利潤率低下の法則」が働くからです。
どういうことか説明しましょう。
仮に”うまい話”があったとします。たとえば”確実にヒットする商品A”があるとします。そんな話が実際にあれば、多くの人がその商品を仕入れ、販売したいと思うでしょう。
たしかに、商品Aはヒットしました。そのため、一部には実際に商品Aの販売代理店になって、儲かる人がいます。しかし、商品Aがその後も変わらず売れ続けるかというと、そんなことはありません。
商品Aを売っている人が1人しかいなければ、お客さんはその1人に集中します。
しかし売っている人が2人に増えれば、1人当たりの売上は半分になります。
3人に増えれば、売上は3分の1になります。
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このように、その”うまい話”が世の中に広まるにつれて、一人当たりの売上＆利益は減っていくのです。
どこまで減るかというと、「それだったら、他の商売やるのと変わらないなぁ」というところまでです（経済学ではこれを”利潤ゼロの状態”といいます）。
経済学では、規制や独占などがない限り、すべてのものは長い目でみるとこのような状態に落ち着く、としています。そうなるのは資本主義経済の本質で、避けられないのです。
※カイジ「命より重い!」お金の話
【第6回】「うまい話」は経済学的にあり得ないから抜粋
ということだからです。
え？どういうこと、両方が結びつく理由がよくわからないよと思いましたか？
では、簡単に説明してみましょうね。
有益な情報ということはそれは沢山の人が知りたいことです。
ですが、知る人が増えれば増えるほど・・情報の有益性が下がります。
どこまで下がるかというと、
さきほど引用した中の単語で言うと「利潤ゼロの状態」まで下がります。
さて、ここまで下がってしまうと、コストをかけて学んだ人にとっては意味がない状態になりますよね？
ですが、提供する立場としては、
コストを掛けた人にちゃんと有益性が発生する状態にしなくてはいけません。
その状態になるようするにはどうすればいいのか・・・
要するに、有益な情報であればあるほど、コストを上げる、人数制限をかける等で
コストを掛けた人に有益性が発生するように市場コントロールを行うということになります。
ということで、有益な情報であればあるほど、
コストがかかる状態が必然性として発生するということになります。
ですので、本当に自分に必要な情報は、有償で手に入れなければならない時もある。
無償にこだわってしまうことで、大事な情報が手に入らない、
コストが更に掛かることもあり得るということです。
また、再三お伝えしていることですが、
質問したら、なんでも答えてくれるのが当たり前ではないということも心に留めておきましょう。
とはいえ、基本的にわたくしはお答えしますけどね（笑）